コトブキ通信 2月号

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リレー日記~石見銀山の町~

昨年の9月になりますが、島根県大田市の大森町を訪れました。昨年Eテレで「子育て まち育て 石見銀山物語」というノンフィクション番組が放送されていたのですが、その舞台がこの大森町です。
番組名どおり、大森町は石見銀山の町です。一説によると、最盛期には大森町に10万とも20万ともいう人々が暮らしていたそうです。しかし銀山閉山以降人口は減少の一途を辿り、現在では400人程度にまで減ってしまいました。
そんな「過疎の町」ですが、昨今この小さな町の魅力に惹かれて若い世代の移住が進んでおり全国から注目を集めています。
それではこの町の持つ魅力とは何でしょうか?それを紐解く鍵は2007年に住民が制定した「石見銀山 大森町住民憲章」にあるのではないかと私は思います。

石見銀山 大森町住民憲章

このまちには暮らしがあります。
私たちの暮らしがあるからこそ 世界に誇れる良いまちなのです。
私たちは
このまちで暮らしながら 人との絆と石見銀山を 未来に引き継ぎます。


未来に向かって私たちは
一、歴史と遺跡、そして自然を守ります。
一、安心して暮らせる住みよいまちにします。
一、おだやかさと賑わいを両立させます。

私が滞在したのはわずか2泊3日でしたが、まさにこの町の魅力はこの憲章に書き表されているように感じました。自然、歴史、文化が大切にされ、それらが調和した美しい「暮らし」がそこにはあります。この「暮らし」こそがこの町の魅力であり、価値だと私は思います。恐らく若い移住者たちも同じではないでしょうか。

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